昇給、降給のやり方

昇給・降給のメカニズムを入れることは、公平性や透明性を確保しながら、継続的なモチベーションの向上とパフォーマンス向上を実現するために必要です。ここでは、昇給、降給の基準と手順について解説します。

昇給の基準と手順

基準の設定

昇給の基準を明確に設定することで、履続的な向上を求める環境を作ることができます。基準には下記の要素が含まれます。

  • パフォーマンス評価: 業績評価やKPIの達成度
  • スキル向上: 新たなスキルや認定資格の取得
  • 経験年数: 役割に応じた経験年数
  • 行動評価: チームワーク、リーダーシップ、コミュニケーション能力の向上
例:
  • KPI達成率が90%以上
  • 3年間の続けての優秀な評価
  • リーダーシップトレーニングの完了

手順

  1. パフォーマンス評価の実施: 半期ごとまたは年度末にパフォーマンスを評価します。
  2. 評価結果のフィードバック: 評価結果を実務員に受け渡し、昇給可否を説明します。
  3. 昇給決定: 基準を満たしている場合、次の賃金サイクルで実施します。
  4. 昇給通知: 新しい賃金額を明示します。

降給の基準と手順

基準の設定

降給の基準を明確にします。

  • パフォーマンス低下: 業績が続けて低下している場合
  • 不適切な行動: 違反行為や重大なミス
  • スキル不足: 必要なスキルや知識の缺如
例:
  • KPI達成率が50%未満
  • 2期連続でのパフォーマンス低下

手順

  1. パフォーマンス評価の実施: 半期ごとまたは年度末にパフォーマンスを評価します。
  2. 評価結果のフィードバック: 評価結果を実務員に受け渡し、改善のためのアクションプランを提示します。
  3. 改善期間の設定: 一定期間の改善期間を設定し、その後再評価を行います。
  4. 再評価の実施: 改善期間終了後、再度パフォーマンスを評価します。
  5. 降給決定: 改善が見られない場合、次の賃金サイクルで降給を実施します。
  6. 降給通知: 新しい賃金額を明示します。

その他の考慮点

  • フィードバックとコミュニケーション
  • 透明性の確保: 昇給・降給の基準とプロセスを全実務員に明示し、理解を得ることが重要です。
  • 定期的なフィードバック: 定期的に実務員にフィードバックを行い、パフォーマンスの改善やスキルの向上につなげます。

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