人事評価制度は、従業員の能力や業績を評価し、公正な処遇や育成を行うための重要なプロセスです。人事評価基準とは、何をモノサシにして人事評価を行うかを決定する基準のことです。具体的には以下の要素が含まれます。
- 評価要素
- 評価項目
- 評価の着眼点
- 評価尺度
評価要素
評価対象は人事評価の基本事項であり、会社の人事ポリシーに基づいて設定されます。これには、能力、行動、情意、成果があります。
◆能力
保有能力と発揮能力、潜在能力と顕在能力という分け方ができます。
保有能力評価は、従業員が持っているスキルや知識を評価します。
発揮能力評価は、実際の業務でどれだけ能力を発揮しているかを評価します。これは行動評価に置き換えることも可能です。
潜在能力評価は、将来的な成長可能性を見ます。一方、顕在能力評価は外から見ることのできる能力を評価します。
◆行動
行動評価は、従業員の行動が安定的に発揮されているかどうかがポイントです。
行動事実の把握が必須であり、評価シートの活用、評価面談、1on1、日報・週報の活用が求められます。
◆情意
情意評価は、仕事に対する取り組み姿勢を評価します。
上位レベルでは、企業理念や価値観に対する共感や実践度が評価対象になることもあります。
◆成果
成果評価では、目標設定が重要です。従業員が設定された目標をどれだけ達成したか、その達成度を評価します。
評価項目
評価項目は、評価対象を細分化し、具体的に何をどのように評価するかを定めたものです。
評価の着眼点
評価の着眼点は、評価を行う際に重視すべきポイントを指します。
例えば、能力評価ではスキルの向上度や応用力、行動評価では業務の進め方や協働性、情意評価では仕事への情熱や姿勢、成果評価では業績や目標達成度などが着眼点となります。
評価尺度、尺度基準
評価尺度は、評価を数値化・定量化するためのモノサシです。尺度基準を明確にすることで、評価の公平性と透明性が保たれます。例えば、能力評価であれば、スキルレベルを5段階で評価するなど、具体的な基準を設けます。
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