目標管理制度とは
目標管理制度は、期初に部下が自ら目標を立て、面談を通して上司と部下が目標を共有し、期末に目標の達成度を確認・評価する一連のマネジメントサイクルです。
目標管理制度をノルマ管理制度のように受け止める人は少なくありません。しかし、目標管理制度本来の姿は「自律のマネジメント」なのです。
目標管理制度運用のポイント
期初面談
本人の立てた目標と上司の役割期待が一致しなかった場合、最終的には上司の役割期待が優先されますが、面談を通じて合意形成の努力をします。
組織の優先課題を本人に理解させることも大事なポイントです。人は自分の目標達成が組織目標達成につながると感じれば、動機づけられるからです。
目標の難易度も重要です。
「達成欲求の強い人は、中程度の困難度をもつ目標にモチベーションを感じる」
「本人が達成可能であると感じる範囲であれば、より困難な目標の方が動機づけられる」など、難易度とモチベーションの関係にはいろいろな考え方がありますが、「達成可能性」と「適度な困難度」がポイントになることは確かです。
プロセス管理
本人の能力・経験によって管理者は支援・指導の度合いを勘案します。
上司は進捗をチェックし、必要なら目標の修正を行います。
期末面談
目標の達成度を確認し、達成レベルを評価します。
ここで大切なのは、次の2点です。
1)定量的評価だけでなく、定性的評価も行う。
2)結果だけでなく、プロセスも評価する。
自己評価と上司評価が異なる場合、上司は、評価基準や評価理由を説明し、本人の納得感を増すように努めます。
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