初めて人を雇うとき
会社をどのように設立するかは様々ですが、よく見られるのが、目標や目指すものが同じ人たちが集まって設立するというパターンですね。
つまり、スタート時は仲間内だけということです。
全員が役員ということもあります。
しかし会社が順調に立ち上がり、拡大をしていくと、今度は人を雇わなくてはならなくなってきます。
つまり、労働者を雇うということです。
大事なのは、その時点で意識を根本から変える必要があるということです。
それには2つの断面があります。
1つめは、これまでのような身内ではない、ある意味異分子を組織に迎え入れるということです。
そしてもう1つは、そういった人を、仲間・メンバーとなってもらう必要があるということです。
これまでは、もともと仲間だった人たちで会社を作り、運営してきたわけですが、これからは仲間になってもらうための意図的な努力が必要になってくるということですね。
コンプライアンスとマネジメント
そういう状況になったときに、やるべきことは2つです。
1つ目はコンプライアンス、もう1つはマネジメントです。
この2つは会社運営の車の両輪とも言うべきもので、この先未来永劫続くものになります。
1番目のコンプライアンスです
人を雇ったときにまず考えなくてはならないのは、社会保険、労働保険に加入するということです。
会社を設立した時点で、社会保険すなわち健康保険と厚生年金保険には入っていると思います。
法人であれば必ず社会保険には入ってなくてはならないし、そこにいる人は原則的には社会保険に入ることになります。(労働時間が短いとか、非常勤であるといったような要件に該当すれば別ですが)
そういうことで、当社はもう社会保険には入っているので新たに何かに入る必要はないのではないかと思っている人もいます。
しかし、人を新たに雇った、つまりそれまでは役員だけだったところに、労働者を新たに雇うということになった場合は、労働保険、すなわち、雇用保険や労災保険に入らなくてはならないのですね。
雇用保険というのは失業給付等を扱う保険です。
労災保険は文字通り労災事故が起こったときのための保険ですね。
もう1つはマネジメントです
特に重要なのは、賃金ですね。
雇った人の賃金をどういう基準で決めるのか、その後働き続けてもらっている中で、賃金をどのように改定していくのか、こういったことをきちんと決めておく必要があります。
もちろんそれ以外に、賃金の支払い日や締切日といったものもきちんと決めなくてはなりません。
マネジメント面でもう1つ重要なのは、人事評価です。
賃金制度や人事評価制度は大企業のような精緻なものである必要は必ずしもありません。
しかし、仕組みとしてきちんと作って、働く人に示すことは必要です。
会社が発展していくと
会社が発展していくにつれて、コンプライアンスの面でも、マネジメントの面でも、やらなくてはならないことや、やった方が良いことというのがあります。
コンプライアンス面では例えば、働く人が一定の数以上になったら、就業規則を作って届け出なくてはならなくなりますし、また安全衛生の面でも色々とやらなくてはならないことが出てきます。
マネジメント面では、賃金制度や人事評価制度、あるいはキャリアアップの仕組みなどを、会社の発展に合わせて見直していく必要があります。
このように、会社を経営していく上で、発展段階に応じてやるべきこと、やった方がいいことというのが色々と出てくるということですね。
会社が成長していくうえで人材マネジメントは重要なポイントになります。
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