会社のキャリア開発施策は、会社の意思と本人の意思がいわば車の両輪のようなものになります。

会社の意思というのは、会社の理念、目標、戦略、計画に照らして、どんな人材を必要としているのかという事です。

一方、個人の意思というのは、その人が会社でどういう能力を身につけて、どうキャリアアップしていきたいのかということです。

この2つが自然と一致するのが望ましいわけですけれども、当然そう上手くはいきません。
そこで重要なのは、双方それぞれが何を考えているのかをきちんと開示するということです。
つまり、会社はどんな人を必要としているとしているのか、本人はどうキャリアアップしていきたいと思っているのか、これをそれぞれが開示して、両方のベクトルを合わせていくということですね。

本人の意思、希望が叶うとは限りません。
それは無理だよということがどうしても出てきてしまうと思います。

しかしこれからの人材活用のあり方を考えた場合、本人のキャリアアップ希望を、会社にいながら実現するやり方を考えていく必要があると思われます。

avatar
人事・賃金制度、労務、就業規則、社会保険手続のご相談に専門家が真摯に対応致します。→「ご相談、お問い合わせはこちらから」

1つは昨今取り上げられることの多い副業とか、あるいは他社への出向・兼務といったことが考えられると思います。
他社で仕事をすることで、自社にいるだけでは得られない経験をし、能力を身につけるということも必要なのではないかと思います。
実際、将来何につながるかわかりませんから。

また、キャリア開発施策には社内人材公募制とか社内FA、自己申告制度といったものがあります。
これについてはまた別のところで改めて詳しく見ていきたいと思います。

重要なのは、そのような制度の存在が、社員のエンゲージメントの向上につながるということです。
つまり、会社は社員のことを考えてくれている、社員のキャリアアップや自主性・自律性と言うものを大事にしてくれているというこういうことですね。

もちろん、このような制度が形骸化・儀式化してしまっていると、逆効果にもなりますので注意は必要ですが。

会社が成長していくうえで人材マネジメントは重要なポイントになります。
ヒューマンキャピタルは豊富な経験と専門性を元に、丁寧なヒアリングと綿密なミーティングをもってクライアント様に最適な人材マネジメント施策をアドバイスをさせていただきます。
ぜひ一度、ご相談ください。