賞与とは何か
多くの会社は、毎年夏と冬に賞与を支払います。
働く人にとって賞与は楽しみなものです。
「今年の暮れの賞与はどのぐらい貰えるのだろう」とわくわく(ハラハラ?)しながら、支給日を心待ちにしますよね。
賃金全体の中でも、賞与の占める比率は小さくありません。
しかし、ここで改めて考えてみましょう。
賞与を支払うのはなぜなのか?
言い方を変えると、「当社の賞与とは何か?」です。
当り前のようで、意外とこれがはっきりしていないことが多い。
「できる人に報いたい」
こう言いますが、では、「できる人」とはどんな人なのか?
賃金の決定基準と賞与の決定基準は同じなのか、違うのか?
こうしたことをしっかり検討しましょう。
そうすることで、賞与が働く人のモチベーションに与える影響が大きく異なってきます。
また、人件費コストをうまく管理できるようになります。
賞与の位置づけにもいろいろある
ひとつは、盆暮れの出費を援助するためという考えもあります。
生活保障的な考え方です。
賃金の後払い的な性格もあります。
会社業績はいつどうなるか分からないので、毎月の賃金は無理のない範囲にしておき、余裕があれば、賞与として支払うという発想です。
これに、「支給日在籍要件」(支給日に在籍する社員に支払うということ)を組み合わせて、定着を促すという考えもあります。
賞与に積極的な意味合いをもたせよう
しかし改めて、「なぜ賃金と賞与を分けるのか?」ということを考えると、もっと賞与に積極的な意味合いをもたせるべきです。
それは「人材マネジメントのツールとしての賞与」ということです。
先ほど述べた「余裕があれば、賞与として支払う」という点をもっと進化させましょう。
それは、次の2つです。
・成果達成へのインセンティブ機能
・賞与と業績の連動→人件費の変動費化
この2つをうまく賞与制度に落とし込んでいくことが大事なのです。
そのような観点で、御社の賞与制度を見直していきましょう。
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