非正社員の正社員登用、今回は登用の流れをご説明します。

社員登用制度の全体の流れ

正社員登用制度の全体の流れは、次のようになります。

  1. 募集
  2. 公募
  3. 選考
  4. 登用者決定、通知
  5. 正社員登用日、労働条件決定
  6. 登用手続き
  7. フォロー、教育
正社員登用フロー

このフローは、正社員登用者を公募した場合の流れをフルスペックで示したものです。
そうではない場合、たとえば、すでに登用候補者がいるような場合などは、上記フローの一部を省略します。

登用要綱

正社員登用を実施する際は、「登用要綱」をまず決めなくてはなりません。
これは、どこに登用者を配置するのかという「登用ポジション」、何人登用するかという「人数」、そして「登用日」の3点を指します。

登用手続の実際

募集

正社員登用の実施が決まったら、社内に募集をかけます。
募集方法(媒体)としては、社内回覧、掲示板、グループウェアの電子掲示板などが考えられます。対象者に漏れなく伝わる方法を取ります。

募集文書には、募集部署、業務内容、登用後の労働条件などを入れます。
分かりやすく、過不足なく情報が伝わるようにしましょう。

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応募

応募フォーム

応募は記録に残る形であれば文書、メールどちらでも構いません。
口頭は避けるべきです。

応募方法

応募は本人が人事部などにダイレクトに行う方法と、上司を経由する方法があります。

応募情報の取扱い

応募情報は細心の注意をもって取り扱わなくてはなりません。この点は、通常の採用活動と何ら変わるところはありません。

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選考

応募者が集まったら、選考にかけます。
正社員登用も、候補者の中から人材を選別するという点で、本質的には採用と同じです。
したがって、社員採用試験と同様のことを実施するのが原則です。
会社によって採用試験の方法にもいろいろありますですが、筆記試験と面接は実施するようにしましょう。
また、店長など、管理職・幹部職としての登用であれば、アセスメントなどを取り入れてもいいでしょう。

筆記試験

筆記試験では次の点を判定します。

  • 職務で必要とされる知識
  • 職務適性

自社オリジナル、検査実施機関のものを適宜組み合わせるのがいいでしょう。

面接

面接はできれば2回以上実施するのがいいですね。
現場目線、経営目線の両方の目線をバランスよく選考に取り入れる工夫が必要です。
面接内容、結果は必ず記録に取っておくようにします。

決定、通知

選考を経て、登用の可否を決定したら、できるだけ早く通知します。
登用となった場合はその旨と、事務手続きなどの日時を伝えます。
登用されなかった場合、通知文にも配慮が必要です。

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01_1.就業規則作成 01_2.就業規則作成、見直しの実際 02_1.メンタルヘルスと就業規則 02_2.ハラスメントと就業規則 02_3.労働契約と就業規則 03.労使協定 10.採用、試用期間 11.退職、解雇 12.服務 13.懲戒 14.人事 15.労働時間 16.賃金規程 17.安全衛生、メンタルヘルス 18.育児・介護 19.ハラスメント 19_1.セクハラ 19_2.パワハラ 19_3.マタハラ 20.年少者 31.人事・賃金制度全般 32.人事等級制度 32_2.昇格、降格 33.人事評価制度 34.賃金制度 35.ジョブ型人事 36.賞与 37.目標管理制度 40.モチベーション、エンゲージメント 40_2.心理的安全性 41.人材育成 45.採用 51.テレワーク 52.有期雇用、パート 53.正社員登用 54.高齢者雇用 60.社会保険 63.事業所新設と社保 65.労災、通災 70.業界別人事・労務 71.外食・小売業の人事労務 80.ダイバーシティ、多様化 80_2.複線型人事 85.働き方改革 100.コラム