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労働契約法の実務ポイント(11)〜就業規則と労働契約(5)

◆就業規則と労働契約の関係

労働契約法第12条には、「就業規則で定める基準に達しない労働条件を定める労働契約は、その部分については、無効とする。この場合において、無効となった部分は、就業規則で定める基準による。」とあり、就業規則が労働契約より優先されることが明記されています。

ところで、「正社員用の就業規則はあるけど、パートタイマーの就業規則は無い」という会社は少なくありません。

「当社は、パートさんと個々に文書で労働契約書を交わしているから大丈夫」 −−そうでしょうか?

◆非正社員の就業規則がないときは

冒頭お話したとおり、就業規則は労働契約より優先します。

もしパートタイマー就業規則が無い場合、労働基準法の定めをそのまま適用すると、パートタイマーにも正社員就業規則を適用しなくてはならなくなります。

たとえ、正社員就業規則に、「この規則は正社員に適用する」と明記してあってもです。

たとえば、正社員就業規則に退職金の規定があれば、パートタイマーにも退職金を支払 う必要があるということになります。

現実にこのような形式的な法の適用がされるとは限りません。

労働基準法の規定は、正社員用の就業規則が、パートタイマーなど正社員以外の労働者 にも拡張適用されることまでは、予定していないからです。

しかし、トラブルを防止するためにも、パートタイマー就業規則を作成しておく必要が あると言えるでしょう。

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