賃金の決め方は「人基準」か「仕事基準」①

従業員1人々々の賃金をどうするか---悩ましい問題ですね。
毎年、鉛筆を舐めながら「Aさんは〇〇円」、「Bさんは△△円」という具合に決めている会社も少なくないと思いますが、このやり方だと、その時点では妥当だと思っても、2,3年たって全体を見るとなんだかよくわからないという姿になってしまいがちです。

そのような問題を回避し、賃金決定の合理性・納得性を高めるために賃金制度をつくるわけですが、そのときに押さえておきたい大事な要素があります。
それは、賃金を「人基準」で決めるか「仕事基準」で決めるかということです。

つまり、「この人にいくら支払うか」と考えるか、「この仕事をしている人にいくら支払うか」と考えるかということ。

これを見て、疑問を感じた方もいらっしゃるかもしれません。
「必要な能力をもっている人に仕事を割り当てている。だから、どちらになっても同じではないか?」と。

その通りです。
ただしそれは、仕事のレベルと担当者のレベルのバランスが取れている、いわゆる「適材適所」が実現している場合にのみ、あてはまることです。
現実には、様々な事情でバランスが取れていないことがほとんどといっていいでしょう。
また、意図的にアンバランスな状態をつくることもあります。
たとえば、その人を育てるために、本人の現在のレベルより高いレベルの仕事を割り当てる場合です。

人と仕事はアンバランスな状態にあるということを前提にすると、「人基準」か「仕事基準」かによって賃金は異なった姿になります。

では次回、人基準賃金と仕事基準賃金の中身を見ていきましょう。

 

◆これからの人事・賃金制度INDEX◆

2019年05月07日