就業規則の実際(34)~人事(3)~転籍

転籍とは

働く会社が変わる、つまり使用者が変わるような人事に、出向があります。

ただし、出向の場合は、元の会社との雇用関係は維持したままです。
そのため、このような形態を特に「在籍出向」などとも言います。


それでは、元の会社との労働契約を解消する場合は、どうなるのでしょうか?
このような形態を、転籍、あるいは移籍出向といいます。

このようなことが想定される場合、就業規則に規定することがまず必要です。

 

転籍を一方的に命じることはできない

転籍の場合、元の会社を退職して、新しい会社に移るということになります。
退職という重大な身分変更を伴う命令を、会社は一方的に下すことはできません。
本人の同意が必須です。
出向(在籍出向)のように、就業規則等による包括的合意というわけにはいきません。


会社分割法制による会社分割の場合は、労働契約は、本人の同意がなくても新会社に承継されます。
ただし、新会社の営業に無関係だった労働者の場合や、会社分割法制によらない分割の場合は、本人の同意が必要です。

 

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2019年01月30日