メンタルヘルスと就業規則⑤~休職からの復帰を希望したが、なかなか認められない①

うつ病で休職中のAさん。治療の効果で、状態はだいぶ良くなってきていました。
休職期間満了まで残り1ヶ月余り。復職しないと、Aさんは休職期間満了で退職となってしまいます。

主治医に相談したところ、もう業務復帰はできるだろうとの診断。そこで、医師の診断書をもって会社に行き、上司に復職希望を伝えました。
しかし上司は、Aさんの回復状態に疑問を感じている様子で、「人事部と相談してみる。少し待ってほしい」という返事でした。
そうこうしているうちに、休職期間満了が過ぎてしまいます。Aさんは気が気ではありません。

 

問題の所在は

今度は休職している人が職場復帰する、復職に関する問題です。

病気が治り、業務復帰できる状態になれば、その人は復職します。
ただそれだけのことなら、本人も会社も、「よかったね」で終わりますが、話はそう単純ではありません。

まず、この場合の「治った」とは、どのような状態を指すのでしょうか?

これは、病気やケガが通院の必要がなくなるまで完全に治ることを求められているわけではなく、業務に就くことが可能であれば、一般的には「治った」とされます。

問題は「業務に就くことができる」かどうかです。

この判断が、特にこころの病の場合は難しいことが多く、復職したものの、すぐに再発して再度休職になってしまうというケースも少なくありません。
この事例でも、上司はAさんの回復状態に疑念を抱いているようです。
きっと、「本当に仕事をしてもいいところまで回復したのだろうか?復帰しても、また具合が悪くなるということにならないか?」と思っているのでしょう。

その一方で、医師は業務復帰可能と判断しています。
これを無視していいものでしょうか?それとも、上司は、医師の判断に全幅の信頼をおくべきなのでしょうか?

 

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2020年01月08日