賃金制度の基本原則を押さえよう

賃金制度の基本原則を押さえよう

賃金制度には様々なものがありますが、いかなる制度であっても共通する原則があります。
また、どのような賃金制度でも備えておくべき「パーツ」というものがあります。

賃金制度を設計する際には、これらのことを念頭において取り組むようにしましょう。

1.賃金決定の3原則

賃金制度を検討する際には、はずしてはならない基本があります。これを「賃金決定の3原則」といいます。

 

賃金決定の3原則

 

A.賃金は労働の対価

賃金は、働く人がその労働の対価として受け取るおかねです。

・労働の対価をどう把握し、評価するか
・そのうえで、どのような「値づけ」をするか

ここを考えるのが、賃金制度づくりということになります。

B.生活できる賃金を払うこと

賃金は生活の必要性を満たすものでなくてはなりません。
この生活保障の原則を考える上で準拠指標になるのが、生計費データです。総務省が実施する家計調査や、それを元につくられる人事院の標準生計費調査が代表的なものです。

C. 賃金相場は無視できない

人手が余っているときは労働力の市場価格、すなわち賃金相場が下がり、人手不足のときは賃金相場が上がります。
賃金相場は各種統計調査によって調べることができます。代表的なものが、厚生労働省が毎年実施している「賃金構造基本統計調査」です。

2.賃金制度を構成する3つのパーツ

賃金制度は、「人事等級制度」、「人事評価制度」、「賃金体系」の3つのパーツがお互いに連携し合うように設計されなくてはなりません。

人事等級制度は、社員を能力などの基準でいくつかのランクに分けたものです。このランクをベースに賃金や役職ポストが決まります。

人事評価制度では、所定の期間に社員が上げた成果や、評価時点での能力レベルを測定します。評価結果は人事等級や昇給・賞与など決めるときの重要な材料になります。

賃金体系では、基本給、役職手当などの賃金項目を設定します。
そのうえで、何を基準に賃金額が決まるのか、毎年どのぐらいの幅で上下するのかといったルールを決めます。

 

◆◆賃金制度の作り方入門目次はこちらです◆◆

2020年01月06日