退職、解雇をめぐるトラブルと就業規則⑧~中途入社、成果が上がらずに解雇通告④

あなたがAさんなら

Aさんは採用試験で「売上拡大に必ず貢献してみせる」と話していたようですが、実際にどのような約束をしたのでしょうか?

この「貢献」の内容が問題です。

もしこれが、売上数字などの具体的な内容になっているのであれば、それを達成できなかった場合、解雇を通告されることはあり得ない話ではありません。
裁判に訴えた場合に、どう判断されるかは何とも言えませんが。

もし、そこまで約束していないのであれば、交渉の余地ありです。
「1年目は十分な成果を上げられなかったが、業界知識を身につけた2年目は期待に答えられるよう努力する」といった内容のことを訴えかけるのがいいのではないでしょうか。

前述の通り、就業規則には「改善の見込みがないとき」となっています。
ということは、改善の見込みがあれば、解雇にはならないという見方もできます。

また、Aさんは営業部長として採用されました。
営業部長としての職責は果たせていないが、営業部員としてなら可能性はあるということもあるかもしれません。
営業部長からはずしてほしいという交渉もあり得ます。

もちろん、会社が必要としているのは営業の管理職であって、営業部員は足りているかもしれませんので、交渉が成立するかどうかは何とも言えませんが。

 

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2019年12月15日