パワハラ防止講座⑫~どんな行為がパワハラになるのか④

「職場のパワーハラスメント防止対策についての検討会報告書」を元に、何がパワハラになるのか、その概念をみています。

報告書はパワハラを、以下の①から③までの要素のいずれも満たすものを職場のパワーハラスメントの概念として整理しています。

①優越的な関係に基づいて(優位性を背景に)行われること
②業務の適正な範囲を超えて行われること
③身体的若しくは精神的な苦痛を与えること、又は就業環境を害すること

 

◆身体的若しくは精神的な苦痛を与えること、又は就業環境を害すること

報告書はこの要素を次のようなことを意味するとしています。

1)当該行為を受けた者が身体的若しくは精神的に圧力を加えられ負担と感じること
2)当該行為により当該行為を受けた者の職場環境が不快なものとなったため、能力の発揮に重大な悪影響が生じる等、当該労働者が就業する上で看過できない程度の支障が生じること

1が「身体的若しくは精神的な苦痛を与えること」、2が「就業環境を害すること」に該当します。

これらの行為類型として報告書は次のようなものを挙げています。

・暴力により傷害を負わせる行為
・著しい暴言を吐く等により、人格を否定する行為
・何度も大声で怒鳴る、厳しい叱責を執拗に繰り返す等により、恐怖を感じさせる行為
・長期にわたる無視や能力に見合わない仕事の付与等により、就業意欲を低下させる行為

また報告書は「判断に当たっては、「平均的な労働者の感じ方」を基準とすることが考えられる。」としています。

 

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2019年11月12日