労働時間をめぐるトラブルと就業規則⑦~自宅持ち帰り仕事⑦

◆あなたが上司なら

さきほどと同様、残業の承認という問題と、仕事の自宅持ち帰りの問題に分けて考えていきます。

まず、「残業承認」の問題を見ていきましょう。

この問題を考える前に、これまでの時間外労働管理がどうであったかを振り返ってみてください。
もし、時間外労働は原則事前承認というのを徹底していたのであれば、今回のような事後の申請は認めなくても構いません。
不在だったなどの、やむを得ない事情があれば別ですが。
また、繰り返しになりますが、時間外労働をするしかないような業務量であった場合も別ですね。

逆に、これまでは時間外労働は事実上黙認していたという場合は、ある時だけ、あるいは、ある人だけ承認をしないといのは、不当となる可能性が大きいです。

会社の方針が変わったとか、本来は事前承認となっていたのだから今後はその原則で運用することにしたという場合は?
その場合は、上司として説明責任を果たす必要があります。
何の説明もなく、急に承認しなくなるというのはNGです。

自宅持ち帰り仕事も、就業規則にそれに関する記載がなく、実際に認めていなかったのであれば、今回も認める必要はありません。
しかし、これも、業務量によっては判断が異なります。

上司が部下の業務をすべて把握するのは無理なことは確かです。
しかし、イレギュラーなことが起こったときは、しっかり細部まで把握する必要があります。

また、細部まではともかく、上司は部下の業務量、業務の進行状況を押さえておく必要はあります。
もし所定時間内におさまる業務量でなければ、人事部と相談するなどして残業を認める、業務分担を見直すといった手を打ってください。

 

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2019年10月18日