パワハラ防止講座②~ハラスメントとはそもそも何か

「ハラスメント」という言葉が定着したのはセクシュアル・ハラスメントが最初だったと思います。
もう30年以上たちますね。

今では世の中のあらゆる事象を「○○ハラスメント」と称するような風潮もありますね。

内定を出した学生に就職活動を終わらせるよう迫る「オワハラ」、体臭などで周囲に不快感を与える「スメハラ」など。

◆ハラスメントとは

ハラスメントとは、いじめ、嫌がらせを意味します。
そしてこれは、次のような特徴をもっています。

①閉ざされた空間で起こることが多い
②個人(または少数派)への不当な攻撃
③コミュニケーション不在が背景
④精神障害など被害の深刻化をもたらす

ですから、ハラスメントには次のように様々な態様があります。

・モラル・ハラスメント(モラハラ)
・パワー・ハラスメント(パワハラ)
・セクシュアル・ハラスメント(セクハラ)
・マタニティ・ハラスメント(マタハラ)
・アカデミック・ハラスメント(アカハラ)
・ドメスティックバイオレンス
・近隣関係におけるいやがらせ
・サイバー空間での誹謗中傷

ハラスメントが起こる原因には、職場の状況などさまざまなものが考えられます。
個人の性格の問題もあるでしょう。

ここで押さえておきたいのは、人間集団それ自体がハラスメントを起こす土壌をもっているということです。
特に、何かしらのストレスやプレッシャーがかかっている状態だと。

人間というのは、共通の敵や攻撃対象がいると一致団結する性癖をもっています。
第二次大戦下の日本がまさにそうでした。
日本に限らず、戦争状態にあると、国民は一致団結します。

また、自分の身を守るために攻撃する側に身を置くという面もあります。
学校でのいじめなどがまさにそうです。
先ほど、戦争下では国民は一致団結すると述べましたが、内実は必ずしも一枚岩というわけではなく、わが身を守るために団結行動をとるということもあるようです。

いずれも愉快な話ではありませんが、事実です。
人が集まると、そこには必ずハラスメントの種が植わってしまうということです。

しかし、皆が共通の、健全な目標に向かって一致団結し、お互いが信頼と協力で結ばれている集団もあります。

これはシーソーのようなもので、どちらにも傾き得るということです。
組織運営に携わる人は、いい方向に傾くような意図的な努力が必要なのです。
ハラスメント防止対策は、組織を健全な状態に向かわせるという重要な意味をもっているのです。

 

◆◆パワハラ防止講座目次はこちらです◆◆

2019年09月27日