労働時間をめぐるトラブルと就業規則④~自宅持ち帰り仕事④

では、仕事を自宅などに持ち帰ってやった場合、その時間は労働時間となるのでしょうか?

これは、原則としてNG。(ただし、就業規則などに在宅勤務制度が規定されており、それに則って仕事をした場合は別です)。

なぜなら、話は簡単で、自宅は職場ではないからです。
仕事というのは、会社の支配管理下で行うのが基本です。
この点は就業規則に明示されていなくても、同じです。
もちろんこれは、いつも上司の目の届くところで仕事をしなくてはならないということではありません。
しかし、上司が指示する場所で仕事をするのが、会社で働く人の義務になります。

出張や外出も、結局同じことで、仮に自分の判断で出向いたとしても、そこには上司の事前または事後の承認があるわけです。
したがって、やはり会社が指示する場所で仕事をしたということになります。

以上から、上司が自宅で仕事をすることを指示も承認もしていなければ、その時間は労働時間とはならないということになります。

ただこれも、前の項でお話した「未承認残業」と同じような状況、つまり、会社に残ることは認められなかったが、残業をしないとこなせないような業務量だったという場合は、話が微妙になってきます。

 

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2019年09月26日