社員が業務災害、通勤災害にあったとき(4)療養補償給付(1)

今回から、労災保険給付の内容と、手続のポイントについて解説していきます。

まずは、業務上の傷病で治療を受けた場合について。

この場合は、「療養補償給付」を受けることができます。

これには、指定病院等で無料で療養を受ける「療養の給付」と、指定病院等以外の病院で療養を受け、その療養にかかった費用の給付を受ける「療養の費用の給付」の2つがあります。

療養の範囲は、次のもので政府が必要と認めるものになります。

・診察
・薬剤または治療材料の支給
・処置、手術その他の治療
・居宅における療養上の管理およびその療養に伴う世話その他の看護
・病院または診療所への入院及びその療養に伴う世話その他の看護
・移送

<療養補償給付の受給手続>

「療養の給付」については、被災者が「療養補償給付たる療養の給付請求書」(通勤災害の場合「療養給付たる療養の給付請求書」)を、治療を受けている病院を経て所轄労働基準監督署に提出します。

請求書には、被災労働者の氏名・生年月日・住所、災害発生の日時・場所・状況などを記入し、事業主と被災者が記名押印します。

事業主の記名押印は、災害発生の日時・場所・状況が相違ないことを証明するという意味です。

「療養の費用の給付」については被災者が「療養補償給付たる療養の費用の給付請求書」(通勤災害の場合「療養給付たる療養の費用の給付請求書」)を、所轄労働基準監督署に提出します。

請求書には、「療養給付たる療養の給付請求書」の記載事項以外に、療養の給付を受けなかった理由を記載し、傷病等に関する医師等の証明を受けます。

また、請求書に、病院等の領収書を添付します。

 

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2019年09月25日