社員が業務災害、通勤災害にあったとき(2)

社員が業務災害にあった場合、会社はどう対応すべきかを解説します。

 

<事故発生直後の対応>

 

◆まずは労災指定病院へ

 

事故が起こったら、当然のことながら、被災者の治療・処置を最優先させます。

最寄の労災病院か労災指定病院で治療を受けさせましょう。傷病の状況にもよりますが、職場の同僚や管理者、あるいは担当者が同行するのがいいでしょう。

この際、必ず病院の窓口で、労災である旨を伝えます。これにより、労災保険による療養(これを療養補償給付といいます)を受けることができます。

また、人事部などの担当部署は、事業所近隣の指定病院等を日ごろから把握しておくようにします

なお、指定病院でないところで治療を受けてしまった場合でも、療養補償給付を受けることはできます。ただしこの場合、治療費はいったん自分で支払い、その分を後日現金給付を受けるというかたちになります。

また、健康保険で治療を受けてしまった場合でも、その分を労災保険に切り替えることができます。詳しくは後述します。

 

◆事故の状況の聴取・把握

事故が起こったら、その状況を把握します。
険給付の請求書にも記載しますので、次の事項を具体的に把握し、記録にとっておいてください。

・事故発生の日時
・事故発生の場所
・事故発生時に行っていた業務
・事故の内容
・傷病の内容

 

◆周辺状況の把握

事故に関連し得る周辺状況も把握しておきます。これは、次の2つの点から、欠かせないものです。

①訴訟などのトラブルが発生したときの備え
②労災事故の再発防止

把握しておくべき事項は、次の通りです。

・事故現場の作業環境(通路、照明、荷物・備品の保管状況)
・安全衛生対策の実施状況
・作業手順、手順書遵守状況
・被災者の労働時間等

 

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2019年09月17日