入社、採用、試用期間をめぐるトラブルと就業規則⑦~入社時の提出書類をめぐるトラブル④

◆あなたがAさんなら①

自分が試用期間中にある、つまり、本採用するかどうかを会社が判定している最中だということを再度、しっかり認識する必要があります。
事例の内容を見る限り、その自覚が薄いように思われます。

試用期間中は、①能力や適性、②勤務態度の2つがチェックされます。

誤解を恐れずに言えば、試用期間に関して言えば、勤務態度の方が重要です。
なぜなら、「能力や適性は見えにくいが、勤務態度は見えやすい」からです。

能力・適性を2~3ヶ月で正しく判定するのは、かなり難しいです。
人の能力や適性のありようは様々です。
何でもすぐに飲み込む人もいれば、立ち上がりが遅い大器晩成型の人もいます。
何より、新卒入社で最初の3ヶ月程度では、補助的な仕事や見習い仕事ぐらいしかできないでしょうから、それで能力・適性を十分に把握することはなかなかできません。

したがって、「明らかにダメ」ということでもない限り、能力や適性で本採用をどうするかの判定は困難です。

一方、勤務態度は、入社したその日から見ることができます。
良い・悪いの判定がし易いのです。

だからといって、勤務態度によって簡単に本採用拒否になってしまうということではありませんが、試用期間中の人が一番注意しなくてはならない点であることは確かです。

 

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2019年09月05日