社員が病気やケガで長期に休んだときの社会保険~私傷病(1)

社員が病気やケガで会社を休んだような場合、健康保険から「傷病手当金」が出ます。

病気などで仕事ができないと、会社から賃金が出なくなります。
このような場合のセーフティネットということですね。

なお、ここでいう病気やケガは、私傷病が対象です。
業務上の場合は、労災保険が適用になります。

<傷病手当金の支給要件>

(1)療養のために休んでいること

まぁ、当然といえますが。

ここでいう「療養のため」とは、病院にかかっている場合に限ったことではなく、自宅療養なども含まれます。

(2)労務不能であること

これも当然ではあります。

労務不能といっても、床にふせって動けないことまでは求められていません。
通院のため会社に行くことができないような事情にある場合なども含まれます。

(3)継続して3日間の待機期間があること

ある程度の日数以上、労務不能で休むことが必要だということです。

「継続して」というのがポイントです。
2日休んで、1日出勤、その翌日また休んだという場合は、待機期間を満たしたことにはなりません。

3日は、労働日でなくても構いません。
休日などが間にあっても、待機となります。
また、その日を年次有給休暇にしても、OKです。


<傷病手当金の支給期間、支給額>

傷病手当金の支給期間は、支給開始から1年6ヶ月までです。

「支給開始から」という点がポイント。
休み始めてからではありません。

たとえば、最初の6ヶ月は会社から賃金が出ていたという場合、傷病手当金は出ません。
しかし、6ヶ月を経過しても労務不能状態であれば、経過してから1年6ヶ月まで支給されます。

一方、3ヶ月支給を受けた後、業務復帰したものの、3ヶ月経過した時点で症状が悪化し、再度休み始めたような場合は、最初に支給を受けてから1年6ヶ月が支給期限です。

傷病手当金の額は、休業1日につき標準報酬日額の2/3です。

休業期間でも会社から賃金が出ている場合は支給されません。
ただし、その額が傷病手当金の額に満たない場合は、その差額が支給されます。

 

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2019年08月19日