就業規則には権利と義務の両方が書かれている

就業規則には、会社で働くことにかかわるあらゆることが書かれているわけですが、これを大きく分けると、「働く人の権利」と「働く人の義務」の2つに分類されます。(会社の立場から見ると、「会社の権利(権限)」と「会社の義務」になります)。

たとえば、残業をした場合に割増賃金が支払われるのは、「働く人の権利」ですが、上司の残業命令に従うのは「働く人の義務」となります。

ただ、いくら権利といっても、その必要性の限度を超えて権利を主張したり、秩序を乱したり、他の人の権利を侵害するような形で権利を主張・行使することはできません。

たとえば、休憩時間は自由に利用する権利がありますが、だからといって、自宅にいるときと同じようにしていてもいいというわけではありません。
そこには自ずと限度があります。

その一方で、働く人の義務といえども、無制限ではありません。

上司の残業命令に従うのは、就業規則に書いてあれば、それは働く人の義務になりますが、もし家族が病気で早く帰らなくてはいけないような事情にあれば、それを無視しての残業命令は行き過ぎということになり得ます。

実際には、早く帰るべき必要性の程度と、その日に残業をする必要性の程度との比較となりますが。

したがって、会社で働く人は、就業規則から、次のことをきちんと押さえておく必要があるのです。


  • 就業規則に書かれた権利と義務の内容を理解すること。
  • 権利と義務のバランスをしっかり取ること。

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2019年08月07日