社員が退職するときの社会保険手続(3)~資格喪失日と被保険者資格、保険料の関係

退職した場合、社会保険(健康保険、厚生年金保険)の資格喪失日は、退職日の翌日です。

したがって、療養などの保険給付は、原則として退職日が境になります。

一方保険料は、月単位になります。

そして、資格喪失月は、保険料徴収の対象となりません。

したがって、次のようなことになるのです。


(月末が31日の月の場合)

・30日退職=31日資格喪失→退職月が資格喪失月となるので、退職月は保険料がかからない

・31日退職=翌月1日資格喪失→退職月の翌月が資格喪失月となるので、退職月は保険料がかかる


保険料という観点だけで考えると、末日に退職するより、末日の前日に退職する方が得ということになります。


でも、保険料のことだけで決めるのは宜しくないですね。
それ以外のことも考える必要があります。

たとえば、年金給付は保険料の納付実績に対応します。
保険料を納めた月が1ヶ月少なければ、その分年金額も減ります。

また、退職金制度など、会社独自の制度についてはどうなのかもきちんと押さえる必要があります。


退職を考えている方はこうした点をトータルで考えるようにしましょう。

また、人事のご担当の方は、これらをよく理解した上で対応するようにしましょう。

 

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2019年06月05日